aco10984’s blog

日々の気づき

腱鞘炎で悩む施術者の方へ。苦しさの先に

 

昨日写真を眺めてたらこんな時期もあったなと。

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これは、本物の美容師に逢いたいと五年務めたサロンを退社した直後。

カッコつけずに正しく言うと

本物の美容師に会いたい想いと、

もう半分、

いやほぼ9割は

自分の描く理想の美容師像、接客、学ぶ姿勢。思うようにならないサロンの現実に苛立つ日々を捨てたかった謙虚さの足りなさからの退社。

 

辞めようと思ってから2年。

会社、お客様から「とくちゃんは辞めないでね。」人から求められる

と言う隠れ蓑に

自分の自信のなさ、弱さを隠し悶々とし続けていた結果

全てを人のせいにして投げ出した

と表現するのが正しい。

 

投げ出した私は2ヶ月ほど何も考えずただダラダラと遊び呆け、何も行動もせずにくすぶり続けました。

 

計画もせず、動き出しもしない私を動かしてくれたのはお客様。

 

「まだなの?次どこ?」

お客様を、困らせてしまうと

取り急ぎフリーランスで間借りできる場所を探して動き出してからすぐ

縁あって望んだいた究極の美容師と出会いました。その方の元で学ばせていただいていたフリーランス時代

 

たった1人で月に600万を売り上げ

表参道、青山。名だたる有名店からヘッドハンティングの嵐だった絶頂期を経て30歳で独立。この時代に広告は一切出さず、口コミ、紹介のみでお客様が続く美容師スキル。40歳を過ぎた今でもたった1人で400万を売り上げる師匠。

 

どれだけ超人的かと言うと

右手を骨折した当日、「お客様が待っているから」と、折れたその手で施術を施し、予約の合間に病院に行ってギブスを嵌められ戻ってきたそのギブスをアシスタントの子に切らせてまたフロアに立ってしまう。

「お客様が困るから」とギブスもしない。手術も拒否。

右手が折れたまま5年ハサミを持ち続ける超人。

 

その方の元で2年。フリーランスで自分のお客様を別のサロンで担当しながら、

とにかく食いしばって学びました。

 

 

 

 

ここに来る前の私は

アシスタント時代から本当に不器用で。

営業前、営業後、休日講習。休む事なくとにかく勉強、練習。人の倍はやらないとできない自分。

不器用だったおかげで、

努力をし続けた成果もあり、

ヘッドスパはお客様から要望を頂き料金は3倍払うからと特別メニューを作らせて頂いたり、一日中指名のお客様を担当させて頂くなど、アシスタントで指名売上50万を触感技術メインであげられるまでに成長。

触感技術には、それなりに自信を持っていたのです。

 

ところが。。。

自信のあった触感技術すら、

見事にコテンパンに叩きのめされる始末。

なかなか自分自身、その現実が受け入れることが出来ずに悔しさから絶対に超えると負けん気だけで挑み続けました。

 

サロンワークの隙間はシミひとつ残さないようひたすら掃除。

お客様のご来店のない時間は「戒めに」とエアコンも止めたサウナ状態のエステルームに篭りひたすら練習練習練習。

止まることなく一日中。長い時は計10時間以上やり込みました。

 

やってもやってもまだまだまだまだ。

無くならないダメ出し。

腱鞘炎で手はもうものが普通に持てない状態。

お箸にラーメンが一本乗っただけで激痛。

マッサージをするチカラが入らない。

 

 

でも、

「手が折れてまで美容師をしている方に、手が痛いから出来ない。なんて。言えない。」

 

それでもどうにもならなくて意を決して。「ものが持てないくらい手が痛いんです。 手が痛いから出来ません」と勇気を出して伝えてみたところ。

 

驚きです。

 

痛くて指が使えないからと手の甲を使ってみて。それでもまだ足りないと、指の関節の皮はすりむけ、関節も使えなくなった血が滲む私の手をみて。

 

 

「面白いのよ。体って。慣れてくるから」

 

たったのその一言。

 

その時は絶望でした。

 

でも、不思議なものですよね。

 

 

「やってのけている人の言う事」だからと、絶望に浸ってる暇なんかなく、

 

そう言うならと、挑戦を続けました。

 

指がダメになったなら、

手の甲を使う。手の甲も使えず手首より先はもう使い物にならない。

 

だったら膝を使ってみよう。

膝を使うようになってから、手首より先を少し休める事が出来て。

 

痛みが出て使えなくなる前のタイミングをつかめるようになり、

痛みのせいでチカラを入れる事が出来なくなって初めて

 

「無駄なチカラを抜く」

 

事ができるようになりました。

 

 

ツボを心得、

力む事なく施術できるようになり。

チカラの限界を感じる事なく

軽々と延々と技術を施す事ができるようになりました。

 

ヘットヘトでボッコボコになりながら。

半ベソかきながら相当練習してた頃。

腱鞘炎と関節炎でラーメンを数本のせた箸すら重くて。

痛くて寝返りも打てず寝付けなかったあの頃。

 

なんでも人の何倍も練習しないと追っつかない私ですが

 

ここでの学びは

 

感情と事実は切り分けて受け取り、

ただただ向上の為に継続すること。

 

圧倒的チカラにねじ伏せられる事なく

自分の本心を伝える勇気を持つこと。

 

体現した人の言う事は

信じて取り組めば苦しみの何倍ものチカラを手に入れられるという事

 

 

「本心を伝える」

「言い訳をせずに自分に向き合うこと」

「信じて続ければ超えた時必ず想像以上のチカラを得られること」

 

この3つを超えた時、ぽろっと。

「筋があるから本物にしたかったのよ笑」

と、あっけらかんと言われました。

 

 

冷静に振り返れば逃げてよかった、拒否してよかった部分もあります。

でも、信じて超えたから得たものは

とても大きかった。

大切なのは

その奥底に「愛」があるのかを感じ取ること。愛が無ければ

私が受けた事はただのイジメですから。

 

 

 

本当に本質を教えてくださった

厳しくも愛のある先生でしたが、

昭和の頑固オヤジみたいな女性で。

不器用で、余計な事は一切言わない。

 

 

勿論そこでの葛藤から私の身になった事も沢山ありましたが、

 

やる気を育む一言

 

愛を表現し、楽しく苦しさを超える声をかける事も重要と学びました◎

 

 

日々辛い事、理不尽と感じる事、

沢山あると思います。

 

でも、そこには必ず

 

弱い自分や、言い訳をする自分が潜んでる。でも、

 

超えた時の喜びは大きい◎

 

こんなにしんどい思いをしなくても、

素直に、はじめから本心を伝えて

はじめからフラットに

ゼロベースで信じて取り組めば。

 

もっともっと早く成長できる。

 

こんなに辛い思いをさせなくても、

はじめから奥底にある愛情を伝え

もっとはげましの言葉をかけていたら、

もっともっと苦しさを楽しく超えられる。

 

この過去があったから、

今諦めない事な強さに気づけてよかった◎

 

明日も今日よりもまた一つ。

魂が成長する事を◎

 

注意:

手が痛くなったら無理せず休む事!

私は腕を折ったら即!休みます!

 

カラダが使えなくなったら終わりです。

きちんと調整して、何が何でも超えたい時は

心をフラットに整えて◎

上手に痛みと付き合いながら

力みを抜いて挑戦してください◎

 

くれぐれも。無理は禁物です^^

 

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